灯火

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やがてパーキングエリアに到着した。 麗奈がいそいそ車から降りる。 「ヒロト君は?」 「あー、 ちょっと横になる。 気をつけて行ってこいよ」 「わかった」 彼女が立ち去るとシートを倒して目を閉じる。 今になってから睡魔が襲ってきた。 緊張で前夜あまり眠れなかったのだ。 全くどっちが子供だ。 麗奈は昨夜はよく寝れたのだろうか。 そんな事を考えていつしかウトウトし始めていた。 間もなくドアが開いて彼女が戻って来たのがわかったが、 すぐには目が開けられなかった。 「麗奈…悪い。 あと十分くらいで起きるから」 そう言った次の瞬間、 唇に柔らかいものが触れた。
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