灯火

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次の朝家まで迎えに行くと、 門から現れた彼女は珍しい装いをしていた。 水色っぽいノースリーブのサマーニットにぴったりした白のパンツスタイル。 いつもキャミソールとかヒラヒラしたワンピースなんかを着ているのでむしろ露出は減っているのだが、 普段よりも大人っぽく見える。 じっと見ているこちらに気づいて麗奈がニヤリとした。 「どう?」 「…いいんじゃないか」 「それだけ?」 「お前は何を着ても可愛い」 そう言ってやると、 少し物足りなそうだがそれでも微笑んで車に乗り込んだ。 そもそも服装には疎い方なので、 的確に褒めるなどという芸当は出来ない。
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