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ちょっとグラついて、髭 触ってると
ルカのスマホが鳴る。表示はジェイドだ。
「おう、ジェイド。神父業 終わったのかよ?
今オレ、泰河と沙耶さんとこに居て... 」
ルカの電話の相手のジェイドは、ルカの従兄弟で
神父。そして、祓魔師だ。
「... えっ? マジかよ?
おう、すぐ行くわ。身体 押さえるくらいしか
出来ねーと思うけどさ」
スマホしまいながら
「協会から連絡があったらしくてさ
悪魔憑きらしいぜ」と 言ってるけど
悪魔憑き、なぁ...
時々 聞くけど、たいてい思い込みか
獣霊だったりするんだよな。
けど、協会から話がきた ってことは
思い込みや病気じゃないってことか。
そういう可能性を十分に配慮してから
エクソシストの出番になるらしいし。
「助祭の子は帰すから、オレらが来い ってさ」と
ルカが椅子を立った。
しかし、悪魔祓いって
ちゃんと見るのは初めてだよな...
「よし、行こうぜ」
「気をつけてね」という沙耶ちゃんに手を振って
ジェイドの教会へ向かった。
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