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鳥居を出ながら 榊が 「模様は、儂には見えなんだ。 見えずとも、その模様の力を使えたのならば 今も使えるのではないかのう? 人の眼にも見えぬよう、模様が隠れただけやも知れぬ」と言った。 おっ、そうかも! 「じゃあさぁ、駐車場の塀から 胸から上だけ出してる おっさんいるんだけど 左眼 隠して、見てみればいいじゃん」 ルカが指差す方を 右眼だけで見てみるが 「... いねぇよ」 何もいねぇ...  ただのブロック塀じゃねぇかよ... 「うん! まあ、いいじゃん! 元に戻っただけ と思えば!」 「ふむ。血は失われておらぬ。 いずれ また使えようよ」 ああ...
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