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「おい」
ふいに、少し離れたとこから声がした。
声の方を見ると
昼間、朋樹とジェイドを見張ってて、ミキさんの家に来た おっさんだった。
確か、川本とかいう...
おっさんが オレらに近づいて来たので
ジェイドが誤解を受けないように、黒柄のナイフをしまう。
「なんすか?」
「外に出られると、困るんですけど」
オレと朋樹が言うが、おっさんは
「皆、もう散々 出とっただろ」と
笑いながら構わず近づいてくる。
「あんたら、ちょっと俺の家に上がり」
えっ? なんだ?
予想外の言葉じゃねぇか...
当然 躊躇するが、おっさんを じっと見た榊が
「ふむ」と答え
魔法円を免れたいルカが
「夜遅いけど、いいんですか?
肌寒いし、おじゃましまーす!」とか言う。
迷ったけど、とりあえず ついて行くことにした。
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