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「皇帝?」と聞き直した ジェイドに ボティスは頷いた。 「千年程前だ。皇帝は、地界の俺の城に “退屈だ。天に攻め入ろう” と ワインを飲みに来た」 ジェイドが 特に突っ込まなかったので ボティスはスムーズに話しを進めている。 「丁重に御断りすると “俺は夢を見たんだ” という。 俺等は、眠らされない限り 睡眠を必要としない。 何を言っているんだ?... と 黙っていると “夢を見たことを思い出した気がするんだ” と 言い直され、更に わからなくなったが さっきのメモにある言葉を言われた」 夢を見たことを思い出した? 実際には起こっていないことの記憶 ってことか? 予知 ってことだろうか? 子に降りたのは 皇帝なのか? いや、そんなこと しそうにないが。 「“俺は新しい神かもしれない”... と 本気で呟いていたが リリトを呼び、連れて帰らせた。 翌日はハティの城にも 同じことを言いに行ったようだが、ハティも話に乗らなかったので 攻め入ることは断念したようだ」 皇帝って、子供だよな... ボティスは オレに 「“もっと俺を愛せ!” と 反逆したのだからな」と ため息をついた。 「だが、力がある分 タチが悪い」 なんか、日本神話のスサノオ思い出すよな。 冥府、黄泉に行った母ちゃんに会いたくて 姉ちゃんとこで大暴れしたらしいし。
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