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「じゃあ、オレ 車の後に ついて行くからさぁ」 バイクに跨がって ヘルメット被った ルカが言う。 朋樹に、全員6時に起こされ ガキの時ぶりに拝殿の掃除をし、7時から朝飯。 子供が全員 成人しようが、雨宮家は当然、規則正しい生活だ。 今は、8時。 駐車場で車に乗って、集落に向かうところ。 「ドラッグスター クラシックか。 もう、生産終了したんだよな」 助手席で、ルカのバイクを見ながら 透樹くんが言う。 「ベースがベージュ、シートはブラウン。 落ち着いて きれいな感じだな」 「後で乗させてもらえば?」 「えー、傷つけたら悪いしなぁ... 」 隣から朋樹が、無言でクラクション鳴らしたので 駐車場から車を出すことにする。 あいつ、態度 悪ぃよなぁ。 朋樹の車には、ジェイドと榊が乗っている。 透樹くんが朋樹の車に ちらっと眼をやったが 「どこに行けばいいの?」と 丘を下りながら聞くと 「住宅街挟んで、向こうに見える山だよ。 山裾に民宿があるから、そこに 一晩お世話になることになる」と 自分のスマホのアドレスページを見ながら、車のナビに住所を入力してくれた。
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