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「お前の仕事は通訳だろ。それ以外に何が有るってんだ? あとは全部あたしがやる。安心して付いて来い!」
微笑みながらそんな事を語るエマ。
見れば僅ながらに顔が紅潮している。
彼女の中では既に、
頭も身体もバトルモードに
変換されているのであろう。
「マジかよ......」
ボヤきながらも、
諦めの表情を浮かべる通訳だった。
「お前......名前なんだっけ?」
唐突な質問攻撃だ。
「サッキ言ったばかりダロウ......俺はミハイルだ。万が一、生きてたら次はそう呼んでクレ」
「ハッ、ハッ、ハッ。あたしもお前も死んだりはしないよ。
こんな事くらいで何ビビってんだ? しっかり通訳しろよ。頼んだぞ、ミハイル!」
「別にビビッて無いサ。とにかく10分で終らさないと、列車に乗り遅れるカラナ。それだけは肝に命じておいてクレ」
そんな会話を交わしながら、
勇躍、路地裏へと駆け込んでいく
二人の若武者達だった。
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