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「確かに言う通りだ。今後は気を付けるとしよう。ところで......あんた一体何者なんだ? まさか普通の一般人とか言わないでくれよ」
スカーフで巻かれた
左腕を見詰めながら
ディアナは遠慮がちに問い掛ける。
「だから一般人だって言ってるでしょ。天下の『MAD″ディアナ』様が何度も同じ事聞かない方がいいわよ」
なんと......
この女は自分がディアナである事を知ってて
助けたって事なのか......
しかも
さっきから話をしている中で
一切、怖じけた様子を見せないのは
なぜなんだ?
全てがベールに包まれた
謎の東洋人女に、
いつの間にか惹きつけられていく
ディアナだった。
「あんた名前は?」
「私はミーオ(美~緒)、日本人よ。日本に飽きてこっちにやって来たんだけど、特にやる事も無くて毎日プラプラしてるだけ。毎日暇でしょうが無いわ。
ところで......私の事なんかより、あなた自分の心配した方がいいんじゃないかしら?」
気付けば、
ミーオは背後に向かって
指を指している。
ん?
なに?
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