第十一章 MAD”Диана(マッド″ディアナ)

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「確かに言う通りだ。今後は気を付けるとしよう。ところで......あんた一体何者なんだ? まさか普通の一般人とか言わないでくれよ」 スカーフで巻かれた 左腕を見詰めながら ディアナは遠慮がちに問い掛ける。 「だから一般人だって言ってるでしょ。天下の『MAD″ディアナ』様が何度も同じ事聞かない方がいいわよ」 なんと...... この女は自分がディアナである事を知ってて 助けたって事なのか...... しかも さっきから話をしている中で 一切、怖じけた様子を見せないのは なぜなんだ? 全てがベールに包まれた 謎の東洋人女に、 いつの間にか惹きつけられていく ディアナだった。 「あんた名前は?」 「私はミーオ(美~緒)、日本人よ。日本に飽きてこっちにやって来たんだけど、特にやる事も無くて毎日プラプラしてるだけ。毎日暇でしょうが無いわ。 ところで......私の事なんかより、あなた自分の心配した方がいいんじゃないかしら?」 気付けば、 ミーオは背後に向かって 指を指している。 ん? なに?
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