第十四章 DeathWord(死の合言葉)

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ブルルルン...... ギー、ガシャン。 ソフィアに遅れること丸1日。 スノーモービルのエンジンを停止し、 漸く『ネクラソフカ村』に降り立った エマとアレク。 この日も昨日と同じ、 雲一つ無い清々しい天気だ。 そんな澄みきった青空とは裏腹に 静まり返ったこの村の空気は 暗雲に包まれていた。 村に到着するや否や 思わず目を見開く二人。 予想だにもしない 散々たる光景が そこには広がっていた。 「なんじゃあ、こりゃ?」 「ヒデーな......」 見渡す限り一面に散乱する 斧、槍、棒、包丁...... そしてそれらと同じ数の死体が 足の踏み場も無い程に 散らばっているではないか。 その全てが凍りついている。 コチコチだ。 「一体、何があったって言うンダ......死体の数はざっとミテ30。ここは小さな村ダ......ほぼ全滅じゃ無いノカ?」 「いや......よく見てみろ。死体は全て大人ばかりだ。子供はどうしたんだ?」 「確かに......言われてみれば大人ばかりダ。マサカ......誘拐サレタ?」 アレクは未だ 信じられないような 表情を浮かべている。
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