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「『オハ』の大邸宅ト同じダナ。またしても死体がバラバラダ」
「この肉の塊は多分......」
「『ヴァローナ』カ?」
「落ちてる銃は5丁。つまり肉の塊も5人分って訳だ。
『ヴァローナ』かって?......それ以外に考えられんだろう」
エマはそう言い放つや否や、
一方的にツカツカと
その平家に向かって行軍を開始した。
グチャ。
ベチャ。
ステップを踏む度に
落ちていた内臓、腸が潰れ、
辺りを更なる朱の世界へと
誘っていく。
「オイ、待ってクレヨ......」
アレクも慌てて
後に続く。
グチャ。
ベチャ。
内臓が潰れる感触が
足に伝わってくる。
ウウ......
キモい......
漸くアレクがへっぴり腰で
平家の前に到着すると、
エマはその重い扉を開けた。
ギー、バタン。
鍵は掛かっていない。
すると
視線の先には
更なる惨状が待ち受けていた。
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