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家の中は、
血、血、血......
なんと、
全てが血に染まっていた。
肉片は
家の外以上に激しく散乱し、
凍っていないだけに
リアル感はMAXに達っしている。
しかも
部屋中に血の臭いが充満していた。
視覚、嗅覚の両方が麻痺し、
思わず気を失ってしまいそうだ。
「これは本当に現実ナノカ? ホラー映画でも、ここまで悲惨なのは見た事ナイゾ」
アレクはハンカチで鼻を覆いながら
思わず音をあげる。
一方、
エマはアレクのそんなボヤきを
聞いているのか、いないのか?
「......」
無言でだだある物だけを
じっと見詰めていた。
「何見てんダ?」
アレクがエマの視線を辿ってみると......
そこには2つのベッドが。
どう言う訳か
そこだけは汚れていない。
ベッド自体も......
掛けられた
シーツも布団も......
そして、
その上に寝かされた死体も......
全てが
綺麗に整えられていた。
見方に寄っては
結界が張られた
祭壇のようにも見える。
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