第十四章 DeathWord(死の合言葉)

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エマが自分の世界に入り、 マーラの写真とそんな会話を始めた 正にその時だった。 「オイ、エマさん。凄いもん発見したゾ」 何やらアレクが目を輝かせながら、 床のフローリングを指差している。 ゲームでボスキャラを倒した時の 少年のような表情だ。 「どうした?」 エマが慌てて駆け寄ってみると、 そこはなんと 一部分だけフローリングが 剥がされていた。 その下には 人一人が通れるだけの 丸い穴が顔を出している。 どうやら マンホールのようだ。 「これは......」 エマが半信半疑のまま マンホールの中を覗き込んでみると、 その下には 2メートル四方の空間が広がっていた。 更に天井からは 裸電球がぶら下がっている。 すかさず エマは裸電球を点けてみた。 パチン。 すると、 その空間の角には、 ミネラルウォーターと 保存食が無造作に 転がっている。 「間違い無い......隠し部屋だ」 「誰かがココに隠れてたってことカ......」
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