第十四章 DeathWord(死の合言葉)

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マンホールの蓋は 恐らくコンクリートか鉄製。 いずれにしたって そんな軽いもんじゃ無い。 隠し部屋から天井まで そんな重い蓋を 押し飛ばせる者が居たとしたならば...... やはり...... あたしの仮説は 間違って無いって事なのか? 「おいアレク、多分外にこのマンホールの蓋が落ちてると思う。ちょっと拾って来てくれ」 エマはマンホールの穴から ちょこんと顔を出し アレクに指示を送った。 「リョウカイ」 アレクは言われるがまま 外へと飛び出していく。 エマは アレクが蓋を探している間、 再び隠し部屋の中の詮索を始めた。 すると、 カララン...... 足が何かを転がした。 ん、なんだ? すかさず 大事に拾ってみると、 それは ブレスレットだった。 色はシルバー。 見るからに真新しい。 ん...... 何か刻んであるぞ。 どれどれ...... DARIA...... ダリアか! 何でこんな物が ここに? それはちょうど マンホールの穴の真下辺りに 落ちていた。 『オハ』の大邸宅ではミサンガ...... そして今度はブレスレットか......
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