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エマは徐に
裸電球のスイッチを再び押してみた。
パチン。
すると、
隠し部屋は真っ暗に。
そして
もう一度押してみると、
パチン。
隠し部屋は
再び照度を取り戻す。
パチン。
パチン。
パチン。
パチン。
エマがスイッチを押す度に
隠し部屋は、
暗→明→暗→明......
を、繰り返した。
ソフィア→マーラ→ソフィア→マーラ......
エマは交互に
写真で見た二人の顔を
頭に浮かべる。
............
............
............
点と点が繋がりそうで
中々繋がらない。
エマの頭の中は
既にオーバーヒート寸前だった。
すると、
「エマさん、あったゾ! マンホールの蓋ダ」
突然、
アレクの声が
頭上で響き渡る。
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