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隠し部屋から再び
地上へ顔を出してみると
額に汗を浮かべたアレクの姿が。
手にはしっかりと
コンクリートの蓋が持たれている。
大きさからして、
このマンホールの蓋に間違いなさそうだ。
するとエマは
アレクに更なる指示を出した。
「アレク、いいか......よく聞け。あたしが下に潜ったらその蓋を閉じて、フローリングをもとあったように戻せ」
「えっ? それッテ......エマさんを閉じ込めるってコト?」
アレクはエマの意図が
全く見えない。
「そうだ。いいから早く言われた通りにやれ」
エマは隠し部屋に頭を引っ込めながら
アレクに行動を促す。
すると、
「ワカッタ......」
アレクは指示通りに
マンホールの蓋を閉じた。
やはりサイズはピッタリだ。
続いて剥がされていたフローリングを
ジグゾーパズルの如く目地に合わせて閉じる。
こっちもピッタリだ。
「エマさん、言われた通りに両方はめたゾ」
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