第十四章 DeathWord(死の合言葉)

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隠し部屋から再び 地上へ顔を出してみると 額に汗を浮かべたアレクの姿が。 手にはしっかりと コンクリートの蓋が持たれている。 大きさからして、 このマンホールの蓋に間違いなさそうだ。 するとエマは アレクに更なる指示を出した。 「アレク、いいか......よく聞け。あたしが下に潜ったらその蓋を閉じて、フローリングをもとあったように戻せ」 「えっ? それッテ......エマさんを閉じ込めるってコト?」 アレクはエマの意図が 全く見えない。 「そうだ。いいから早く言われた通りにやれ」 エマは隠し部屋に頭を引っ込めながら アレクに行動を促す。 すると、 「ワカッタ......」 アレクは指示通りに マンホールの蓋を閉じた。 やはりサイズはピッタリだ。 続いて剥がされていたフローリングを ジグゾーパズルの如く目地に合わせて閉じる。 こっちもピッタリだ。 「エマさん、言われた通りに両方はめたゾ」
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