第十四章 DeathWord(死の合言葉)

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ギー、バタン。 扉は開けられた。 ハイエナは鋭い眼光を発しながら 物色を始める。 「隠れてる奴は居ないか? 命が欲しけりゃ、今のうちに出て来い!」 大声を張り上げながら 辺りを探し回るハイエナ。 完全に成り切っている。 迫真の演技だ。 「おっと......なんだ? 床のフローリングが少し浮いてるじゃねぇか! ははーん......さてはこの下に何か有るな......」 ハイエナは そう呟きながら フローリングの目地に爪を立ててみる。 すると、 「ここの目地だけ、埃が溜まって無いじゃんか! いつも開けてるって証拠だ」 そして、 一気にフローリングを剥がすと、 その下にはなんと!  マンホールの蓋が! それに気付いたハイエナは、 遂に...... 遂に...... 遂に...... 遂に!  口を開く! 『み ー つ け た !』 すると突然、 バコンッ! マンホールの蓋が飛び上がり アレクの顎に直撃する。 「いてーっ!」 マンホールの蓋は アレクの顎に跳ね返り 足元でゴロゴロと転がっていた。
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