第十五章 тепловоз(機関車/大陸縦断)

27/27
356人が本棚に入れています
本棚に追加
/2788ページ
そんな様子を隣車両から 眺めていたミーオは、 「全く......名役者だな。よし、上手く切り抜けたみたいだ。 君もソフィアの後を追って、一緒に貨物車両の中に隠れてろ。それで次の停車駅で降りるんだ。 後は君らの幸運を祈るしか無い。あたしが君らにして上げれる事はここまでだ。上手くやるんだぞ」 余裕の笑顔で語るミーオだった。 「何てお礼を言ったらいいのか......有難うございます!」 ダリアに扮したソフィアを追い掛けていく ヴィクトルだった。 何たる運命の皮肉なのだろうか...... もし美緒が エマの探すマーラが ソフィアである事を 知っていたのなら...... この後の運命も 大きく変わっていたであろうに...... 残念ではあるが、 それが現実だった......
/2788ページ

最初のコメントを投稿しよう!