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そんな様子を隣車両から
眺めていたミーオは、
「全く......名役者だな。よし、上手く切り抜けたみたいだ。
君もソフィアの後を追って、一緒に貨物車両の中に隠れてろ。それで次の停車駅で降りるんだ。
後は君らの幸運を祈るしか無い。あたしが君らにして上げれる事はここまでだ。上手くやるんだぞ」
余裕の笑顔で語るミーオだった。
「何てお礼を言ったらいいのか......有難うございます!」
ダリアに扮したソフィアを追い掛けていく
ヴィクトルだった。
何たる運命の皮肉なのだろうか......
もし美緒が
エマの探すマーラが
ソフィアである事を
知っていたのなら......
この後の運命も
大きく変わっていたであろうに......
残念ではあるが、
それが現実だった......
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