第十六章 сход с рельсов(脱線/暗闇の襲撃)

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タッ、タッ、タッ...... タッ、タッ、タッ...... 「おーい、ミーオ。さっき横に座ってた少女って......今メールで来た指名手配の『ソフィア』じゃないのか?!」 血相を変え 慌ててトイレから駆け戻るディアナ。 ちゃんと尻を拭いて来たかどうかは 解らない。 「ほんとにもう......ちょっとトイレ長過ぎだよ...... あたしも一旦、席離れて今戻って来たらこの有様。どっか逃げちゃたみたいね」 見れば、 先程まで大人しく座っていた 二人の姿が無い。 当然の事ながら 荷物も消えている。 「マジか......速攻で探さないと!」 憂うべき状況に 思わず血相を変えるディアナ。 自分が乗っていた列車の中で、 指名手配の人間を取り逃がしたとあっては 『MAD″ディアナ』の名前に傷がつく。 プライド高きその者であるが故に それは絶対に許される事では無かった。 「今、もうみんなして探してる。でも多分......ちょっとこれ見て」 そのように語ったミーオは 既にスタスタと歩き出し始めていた。
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