第十六章 сход с рельсов(脱線/暗闇の襲撃)

3/21
356人が本棚に入れています
本棚に追加
/2788ページ
向かった先は男子トイレ。 ディアナが用を足していた 女子トイレとは全くの逆方向。 ギー...... ミーオが男子トイレの扉を開けた途端、 ビュー......! 突如、 強風が巻き起こったではないか。 危うくディアナのレイバンが 吹き飛ばされそうになる。 「こっ、これは?!」 中の様子を見極めた途端、 ディアナは思わずフリーズした。 なんと、 人が一人潜り抜けられるだけの高窓が、 見事に枠から無くなっているではないか! 「便座の上に乗れば、この高窓から外に飛び出せるはず。 さっきまで列車は上り坂続きで、かなりスピードを落としていた。恐らくだけど......」 「ここから外に逃げ出したって言うのか?!」 「多分......そうだと思う」 「なんてこった!」 ディアナは思わず慟哭の叫び声を上げると、 次の瞬間にはなんと! 反射的に 便座の上へと上っていた。 この後、 一体何をするつもりなのか? 疑う余地は無かった。
/2788ページ

最初のコメントを投稿しよう!