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向かった先は男子トイレ。
ディアナが用を足していた
女子トイレとは全くの逆方向。
ギー......
ミーオが男子トイレの扉を開けた途端、
ビュー......!
突如、
強風が巻き起こったではないか。
危うくディアナのレイバンが
吹き飛ばされそうになる。
「こっ、これは?!」
中の様子を見極めた途端、
ディアナは思わずフリーズした。
なんと、
人が一人潜り抜けられるだけの高窓が、
見事に枠から無くなっているではないか!
「便座の上に乗れば、この高窓から外に飛び出せるはず。
さっきまで列車は上り坂続きで、かなりスピードを落としていた。恐らくだけど......」
「ここから外に逃げ出したって言うのか?!」
「多分......そうだと思う」
「なんてこった!」
ディアナは思わず慟哭の叫び声を上げると、
次の瞬間にはなんと!
反射的に
便座の上へと上っていた。
この後、
一体何をするつもりなのか?
疑う余地は無かった。
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