第二十二章 Софья(ソフィア/エマ巡り会い)

34/34
356人が本棚に入れています
本棚に追加
/2788ページ
フッ、フッ、フッ...... この中に一人だけ 心の中でほくそ笑む者がいた。 それは、 エマでもなく、ソフィアでもなく、 その者だった。 するとその者は、 「よっし、気合い入れて救出スルゾッ!」 白々しいまでにやる気を見せる。 「おや、アレク君。一体どういう風の吹きまわしだ?」 「そりゃあ、気合い入るサ......」 そのように答えたその者の目は エマでは無く、 別の者にロックオンされていた。 ザッ、ザッ、ザッ...... ザッ、ザッ、ザッ...... ヴィクトルの元へと向かって 必死に走るソフィアのすぐ後ろには、 今にも牙を剥こうとしている狼が存在した。 もう一度言う。 『反ヴァローナ同盟』は目的達成の為なら 手段を選ばないと言う事を......
/2788ページ

最初のコメントを投稿しよう!