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木々の隙間からちょこんと顔を出し、
その先の様子を伺う三人。
距離にして凡そ30メートル程。
そこに
その家はあった。
予想した通り、
家の周りには複数の武装した兵隊が
ウロウロと動き回っている。
人数にして、4~5人。
この距離では
左手首の『カラス』まで確認は出来ないが、
体躯、風貌からして凡そ間違いは無い。
明らかなる『ヴァローナ』だ。
とは言え、敵は少人数。
ここを突破するのに、
さしたる策を用いる必要も
無かろう。
エマの頭の中でも、
正面突破で凡その勝算は見えていた。
「ヴィクトルさんが捕らえられているのは多分、家の中では無く、その隣の家畜小屋だと思います。
あの近くを通った時、人の呻き声が聞こえました。恐らく複数の人があの中で監禁されていると思います」
あそこヴィクトルさんが!
ソフィアはもう
居ても立ってもいられない様子だ。
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