第二十四章 Убийство(殺人コースター)

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ドカンッ! 12、11、10...... バンッ! 9、8、7...... ベコッ! 6、5、4...... バキッ! 3、2、1...... 「よし、最後の一人!」 グシャッ! そして......0 遂に 動く者は誰も居なくなった。 恐らく彼らは 誰かがヴィクトルを救いに来る事を予期し、 待ち構えていたのだろう。 足元に転がる複数の巨漢は 皆フル装備だった。 一方、 そんな眠れる子羊達を避けながら 家畜小屋へと進むエマは、 息一つ乱れていない。 要した時間は 凡そ5分足らず。 朝飯前以前の仕事 と言わざるを得なかった。 なんだ...... 意外と弱っちかったな。 ちょっと物足りなさそうな表情を 浮かべているエマ。 しかし実際のところ、 ここで倒れている者達は 決して弱くは無かった。 『ヴァローナ』しかも精鋭だ。 エマが強過ぎたとしか 言いようが無い。 とは言え、 決してエマは豪腕の持ち主と言う訳では無い。 寧ろ華奢と言えた。
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