第二十八章 воин(最強戦士)

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カタカタカタ...... 「よしっ、来たぞ! お前ら抜かるなよ!」 「「「「了解!」」」」 木製の古びた扉の向こうから、 僅かな振動と 僅かな風と 僅かな車輪音が 近付いて来る。 プラットホームで待ち構える 『ヴァローナ』の兵隊は総勢30名。 ピストル ライフル 機関銃 バズーカ砲否々...... 揃ってそんな物騒な物を 構えていた。 扉の外へ一歩足を踏み出せば、 そこは正に手付かずの大自然。 一方、 大勢が屯すこのプラットホームは、 あらゆる人為的な作業が施された 文明の地。 恐らく、 大きな建物の一角を担っているのだろう。 トロッコはまだか...... トロッコはまだか...... 武者震いが止まらぬ30人の人差し指は、 全てがそれぞれの引き金に 添えられている。 扉が開いた瞬間に、 バンッ! 一斉掃射が始まるのであろう。
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