第二十九章 Иван(イヴァン/偽りの仮面)

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やがてイヴァンの『マイホーム』を 後にした3人は、 勇躍、行軍を開始する。 えいっ! ピシッ! えいっ! ピシッ! 美緒はこのサディスティックアイテムを すっかり気に入ってしまった様子。 歩きながらも ひたすら『鞭』を振り回している。 これにスタンガンの要素を組み込んだら もう無敵だわ......フッ、フッ、フッ。 帰ったら ポール君に作って貰おう...... 新兵器の構想に余念が無い美緒だった。 イヴァン エマ 美緒 縦3列に並んだ御一行は、 鍾乳洞で覆われた神秘的空間を 施設の裏入口へと向かって 着実に突き進んでいく。 幸いにも この間、子供達に遭遇する事も無ければ、 気配すら感じる事も無かった。 やがて...... 目の前には、 ちょうど人間一人だけが 通れそうな『穴』が現れてくる。
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