お星さまの願いごと

　あるひとりの女の子が願いました。

「わたしのそばにいて」

　カミサマはたずねました。

「いつまで？」

「ずっとよ」

　と女の子は言いました。
　カミサマはちょっと考えて、わかったと答えました。

「僕のかけらを置いていこう」

　そうしてカミサマは髪の毛を一本引き抜くと、あっという間に髪の毛はカミサマそっくりの、小さな男の子になりました。

「君のそばにずっといるよ」

　小さな男の子は、にこりともしないでそう言いました。