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第4話
「私、結婚するのでお仕事辞めないといけないんですぅ~。」
そこにいる全員が振り向いた。
あっ、、ちょっと声でっかかったかな。
幸せが出てもーたっ。
「そうか、残念やなぁ。いい人に巡り合えたんか?」
って、もぉ、、そんなに見たい?
ほな見せたげるわぁ。
「はい。この人です!」
うちは、手帳から写真を出して、上司に見せた。
「うわ~。見たい見たい!!」
同僚の独身女が集まってきた。
ほんま女って、人の彼氏のこと知りたがるよね~。
ないものねだり?
ま、仕方ないかっ。
みんな、写真に釘付けやん。
ふふっ。彼氏おることゆうてなかったもんな。
はぁ~、うちもついに寿退職かぁ~。
今までハンカチくわえて見てたけど、今度はハンカチくわえて見られる側かぁ。
ちょっと優越感!
「裕美子さん、ほんとにいいんですか?」
え??あ、ごめん!!自分の世界に浸ってた。
「いいのいいの。これからは、家事がお仕事やから!」
え?そっちじゃないって?
ごめんごめん、優越感に浸りすぎて、話聞いてなかったわぁ~。
とりあえず、流しとこっ。
「うん、全然大丈夫~!」
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