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成功した、と思った。今の私は完璧だ。賢さも美しさも、優しさも兼ね備えた完璧な人間。きっとこれで、人から愛してもらえる。
誰かに愛されたかった。幸せになりたかった。
自分に関わってくる人たちに、幸せをもたらせる存在になりたかった。
そう、思っていた。
大学に入ってからは、いつも私の周りには穏やかな空気が流れていた。友達に囲まれ、後輩に慕われ、教授にも声をかけられるまでになった。
恵まれた環境。平穏な日常。楽しい日々。
でも時々心の奥底で、声がした。
お前はなにも変わってなんかいないと。
これで本当に幸せだと言えるのかと。
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