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「秋野さんのご飯が食べたい。
つくって?」
ちょっと甘えた感じで囁いてみる。
「なんなんですか、もう!
私、コジヤレタ料理なんて出来ませんからね!!」
「又、食材送られてきたんだ。
このままじや、腐らせてしまうんだよなぁ。
勿体ないだろ?」
「じゃ、又、皆さんにお裾分けでもすれば良いんじゃないですか?」
「うん。でも俺、秋野さんの料理が食べたい。
ね、作って?」
「うっ、、、。駄目です!
私、ファンの方たち敵にまわしたくありませんので。」
ファン?
「何かされた?」
「いえ、されてませんよ。
でも、これ以上話していたら、されそうですから、止めて下さい。」
ロビーで話していたので、見渡してみると、チラホラと女たちが見ていた。
全く、鬱陶しい。
「ああ、秋野、明日の会議の書類なんだけどさあ。」
今話す必要の無い話題だったが、あえて大声で仕事の話を振る。
一瞬きょとんとしていたが、俺の意図を察して、仕事の話題に乗ってきた。
こういう、頭の回転の良い所もツボだったりするんだよなぁ。
やっぱり、俺のものにするしかないな。
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