責任とってもらおうか。

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段ボールごと食材を抱えて、彼女の部屋を急襲する。 ピンポンを押すと、呆れたような顔で扉を開けてくれた。 「まったく、もう。私の話聞いてました?作らないって言いましたよね。」 「うん。でも俺、君の料理が食べたい。 この間君の料理を食べてから、何を食べても味気なくって、美味しくないんだ。 責任取って?」 「なんですか、それ。 責任なんて取れませんからね。」 「ね、つくって?君の料理が食べたい。 珠実の料理、食べさせて?」 「!!」 珠実の名前を呼ぶと、真っ赤になって動揺した。 ああ、ヤバイ。 料理もだけど、彼女自身も食べたくなってしまう。 こんな衝動は、高校生の時以来ではないだろうか。 抱き寄せ、愛を囁き口付けたい。 いっその事、プロポーズして嫁にしてしまいたい。 目眩がする程、珠実が欲しかった。 「し、仕方無いから、明日、お弁当作ります。 もう、今日は何も出ませんので帰ってください! お気を付けて!!」 食材を奪われ、閉め出された。 まあ、明日の弁当を楽しみにしているか。
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