胃袋つかまれました

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お袋が又、山程食料を送ってきた。 初めて送ってきた時に困って、会社の上司や同僚におすそわけしたら、えらく喜ばれた。 それ以来断らずに受け取っているので、定期的に送ってくる。 今回も野菜を中心にして米や魚が入っていた。 祖父母が細々と農家をやっているので、嬉々として送ってくれるのだろう。 しかし俺は料理は出来ないので、ほぼ、おすそわけに回してしまう。 上司からは、食材提供の見返りに食事に呼ばれたりはしてるが。 「よかったら又、貰ってやって下さい。」 「いつも、悪いなぁ。」 「秋野さん、そこにある袋、持ってきて。」 「あ、はい。これですか?」 「有り難う。秋野さんも貰って行きなよ。料理、するんだろ? 弁当持ってきてるもんな。」 「適当に作ってるだけですけどね。 じゃ、遠慮なく。 皆さん、貰いました?残り全部貰っても大丈夫ですかね?」 「ああ、その方が助かるな。 でも、電車だろ?持って帰れる?」 「日持ちしそうなのは後日にして、何日もに分けて持って帰りますよ。 食費浮くから助かっちゃう。 和泉先輩、有り難うございます。」 上司と後輩のやり取りを見守っていたら、突然お礼を言われた。
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