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「秋野さん、これ、急ぎで頼む。
15時からの会議で使いたい。」
「はい、大丈夫です。あ、こっち決裁お願いします。
ああ、部長!この数字なんですけど、合わないですよ。」
「うん?本当だ。
ちょっと待ってくれ。
ああ、一段ずれて記入したみたいだ。
こっちの書類見て直してくれ。
済まんな、忙しい時に。」
「大丈夫ですよ。まだ余裕あります。」
忙しそうにクルクル働く彼女を見ると、他の女がいかにツマラナイか実感する。
身綺麗に着飾ってるだけの女はただの人形のようだ。
俺の好みは彼女のようにイキイキと動きまわっている娘だったのだ。
28歳にして、やっと初恋の気分だ。
今までの俺は、なんてボンクラだったのだろうかと思う。
「和泉、手がお留守だぞ。
集中切れたなら、リフレッシュ行ってこい。」
「はい、やりますって。」
この忙しさを乗りきったら、本格的に彼女を落としにかかろう。
さあ、目前の仕事を片付けるか!
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