憧れの生徒会長

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憧れの生徒会長

いつも、昼休みに一人で花壇に水をかけている彼は、生徒会長もしている那月先輩だ。私は、教室から見える中庭で、優しい表情で水をかけている那月先輩をみているのが好きだった。 私が生徒会に入ったのも、先輩に近づきたいからだった。誰にでも優しくて、私の存在を知って欲しいから。 放課後、私は生徒会室へ向かおうとする時、職員室の前を通ると、偶然、職員室から那月先輩が出てきた。 「あれ?那月先輩!」 私が呼び止めると、那月先輩は振り向き、私が追いつくまで待っていてくれた。
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