喘ぎ

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 しばしの沈黙だった。照合でも行われていたなら、もし嘘がバレたならと胸がざわつく。しかしーー 『ミナル・ラターシャの治療に関して、了承した。処置は小隊長に一任するが、帰国後詳細を報告せよ』 「はっ」  小隊長は笑みをこちらに向けて、喜びの言の葉を紡ごうとして、口を閉ざした。部下の顔色が優れなかったからだろう。 「大丈夫だ、この男……ミナルだったか? 命が助かるよう力を尽くそうではないか」  励ましすら、ラカルには無意味だった。
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