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「それで…私も真咲が可愛い。たまにこうしてこっそり様子を見に来てもいいだろうか」
叱られた犬の用に見える態度に、飛鳥はつい微笑んでしまった。
「構いませんよ。ここは家属食堂、老若男女、神も仏も皆集まってご飯を食べて笑い合う場所ですから」
言葉もそうわからないだろうに、真咲が飛鳥の腕の中きゃっきゃと笑った。
真輝はほっとした顔で小さく頷いた。
それから暫くして真輝達は帰って行った。
「神様の子だったんだ、真咲」
「このチビがなー」
風見が真咲の頬をつつけば、真咲はんー、と声を上げた。
「神様も来店予定か。増々コンセプトに含まれる家属の種類が増えたな」
「ふふ、楽しみだね」
いつになるかと思っていた二人に反して、それから週に一度は家属食堂の前に白い大きな犬が現れる様になったという。
おわり
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