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土曜日、日付が変わるまで聡は私へお喋りを続けた。
日曜日、目が覚めるとお昼になっていて、それはそれは楽しそうに食事を作る彼に促され、寝起きからお腹がはちきれんばかりのご飯を食べた。
明日からは新しい業務が始まって、また休みの日しかこうやってゆっくりラブラブ過ごせないから、今日も何か2人で特別なことをしよう!
そう提案されたけれども、悩んだ挙句にはっと思い出して2人仲良く自転車を回収に向かった。
駅前までのんびり歩いて、彼にとっては久し振りの商店街に瞳をキラキラさせるものだから、30分もかからず取りに行けるところを2時間もかけて回収した。
幸せそうに笑う聡の思うラブラブデート時間を過ごした休日は、何やかんやであっという間にすぎて。
ホント何やかんやでね。
いつも通りの月曜日を迎えて私はまた、水色の上着に真っ白なズボンとスニーカーを履き、道具の詰まったキャリーを引いた。
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