春の嵐

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降りしきる  雨  雨  雨 昨日話した夢の続きは 洗い流して、『さよならしましょう      部屋に響くのは      【強い雨脚の音】 ザーザー、ザーザー、ザーザー、 窓に打ち付ける水の集合体は 意思を持っているかのように 同じ行動を繰り返していた 雷が鳴る 稲妻が走る 目標も決めずに 輝いては激しく唸っていた。 私は部屋に閉じこもったまま、 ひたすら考え事をしていた どうしても、心に響くのは     「昔の恋の物語」        だと
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