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幸せを願うのに
許可などはいらない
瞳を閉じて夢をみる
悲しみを生むのは
心の弱さのせいだ
誰でも傷の跡は残るから
私だけが特別じゃないと
信じたい、信じていたのに
想像以上に痛手であったのは
まだ少女は知らないでいた
神に願う姿は愛しくて
見た目は何処にでもいそうな
健気な少女なのに
背負うものは大きいのは
紛れもない真実であった
梅雨入りをした世界は
紫陽花が咲き誇る
多彩な顔を魅せるその花は
色によって花言葉も違い
まるで一つの試練のようだった
少女は言う
「これ以上、振り回さないで
と
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