嘘が吐けない竜  no de lie DRAGON

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 どんな奴なんだ?ちょっと興味がわいた理由は……多分。おそらく、それはラス王子に興味があったからだろうと思う。ラスに興味があったから、ラスよりも変だという王子ってどんなんだろうと俺は考えたのだろう。 「カルケードの王子はお前より変わり者なのか?」  次にラスに会った時、俺はそんな疑問を早速ぶつけていた。 「なんだお前、唐突に」  俺にとっては4か月なんて一瞬だが、人間のラスにとってはそうではない。俺が突然聞いた理由を少し考えてから思いだしてラス王子は顔をあげた。 「今の王子じゃないぞ。数世代前の王子の話で……その後王様になった人の話だ」 「それが、お前より変わり者だったのか」 「……俺はそんなに変わり者か?」 「俺とこうやって会話する時点で変わり者だと思わないのか?」  ラスは苦笑して俺の言葉にうなだれた。 「確かに正気かと心配されているけどな……要するに、俺がやっているのはその変わり者の王子の真似だろうって言われて心配されているんだ」 「真似?」 「カルケードの王子は……その、まぁ」  少し困ったように頭を掻きながら、ラスは俺を見上げる。 「人間ながらモンスターと仲良くなろう、という思想を持っていて、だな」 「…仲良く、」  俺は反芻して首をかしげてしまっていた。 「その果てに、魔物のお嫁さんを貰って魔種との共存を唱えた有名な王様になったんだよ」 「……それが、変わっているのか?」     
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