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「やっほー。櫻井さんどこ行ったのー?」
経理課の“村田さん”が、封筒を持って登場した。
「…さぁ」
「あれ?なぁんか目の色かわったね、“黒田様”?」
「…それ、やめてください」
「気にしてんの?かっこいいのに」
目を合わせようともしなかったオレの肩をポンと叩き、“村田さん”はどこかへ消えた。
管理課から経理課までの距離はかなりあり、そこまで噂が広まっていることに驚いた。
ため息をつき、気分転換に、新しいファイルを開いた。
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