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「それ、あたし」
「・・・え?」
「・・・あたしなの!」
目に涙をいっぱい浮かべ、オレの目をまっすぐ見た。
「村田さんが・・・?」
「うん・・・」
よく話を聞けば、朝8時15分ごろ、出社すると、この玄関横の休憩場所から、ケータイを村田さんに向けてずっと着いてきたらしい。
何かがおかしいと思い、走ってロッカーへ行った。
制服に着替えて出てくると、同じ人が待ち伏せ。
そのまま、経理課の事務所までついて来たらしい。
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