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朝、いつも村田さんが会社につく時間から、徒歩時間を考えて、これぐらいに家を出るだろうという時間に、村田さんの家のチャイムを鳴らした。
バタバタと走ってくる音が聞こえ、バタンと玄関が開いた。
「おはよ。用意できた?」
「黒田くん・・・」
よく見ると、まだ昨日ベッドに寝かせたままの恰好。
「・・・寝坊?」
「・・・行きたくない」
ぐちゃぐちゃな頭を、さらにぐちゃぐちゃにしてやった。
「ええから用意しな。社会人やろ」
しぶしぶ、部屋へ入っていく。
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