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玄関前の休憩所で、立ち止まっている村田さんを発見した。 何かを見ているみたいだった。 後ろに立って、目線の先を見たら、昨日もめていた男が待ち伏せのように立っていた。 「あいつ、なんなん?」 オレが後ろにいたことに気づいてなかったのか、ビックリして振り返った。 「黒田くん…」 「あいつ、知っとるやつ?」 「総務課に配属されてきた新人…」 総務課と経理課は同じフロアにある。 だから、そこで目をつけられたんか。
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