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今日も美姫ちゃん可愛かったなぁ。
俺はそんなことを思いながら、高校から家までの帰り道を歩いている。
美姫ちゃんと付き合いたいけど、何の取り柄もない俺なんかじゃ相手にしてもらえないよな。超常現象でも起きて、付き合うことでも出来ないかな.......。
ー正人よー
...ん?...今、俺の名前を誰かが呼んだ気がするけど........周りには誰もいないよな。
ー私は今正人の心の中に話しかけているー
「は?誰だか分からないけど、冗談はやめて出てこいよ」
ー初めから信じないのは予想してた。では、これならば信じるだろう。正人の目の前に曲がり角があるだろう?そこから、男の子が走ってきて、目の前で転ぶー
まったく、一体何なんだよこの状況は。前から男の子なんて来るわけ....来たな。
「大丈夫?怪我はない?」
「大丈夫だよ!ありがとうお兄ちゃん!」
あれだな、結果的に男の子は来て目の前で転んだ。
ーこれで信じてもらえただろうー
「まだ完全にではないけどな」
普通の人なら、男の子が俺の前で転ぶなんて未来を当てられないしな。
ー単刀直入に言う。正人は木村美姫に恋をしているが、想いを伝えられないー
「なんで知ってる...やべっ。ってかお前はいったい誰なんだよ」
ー私は神だから何でもお見通しだー
「神様!?嘘だろ」
ー信じるか信じないかは正人が決めることだ。だか、今から言うことをよく聞け。私は人の感情をコントロールすることが出来る。もちろん、美姫の感情もな。そこでだ。正人が1万円を支払えば、これから1週間の間、美姫と恋人関係の状態にさせてやろうー
「は?そんなこと出来るのかよ?ってか、1万円って」
ー何かを貰えば、それに応じた対価を支払う。私は日本の文化に従っただけだー
「いや、それはそうなんだけどさ…」
「ママぁ、お兄ちゃんが1人で話してる」
「こら、香織指をささない」
やばい、このままだと変な噂が流れてしまう。
「あぁ、もう分かったよ!美姫ちゃんと付き合えるなら払うよ!」
ー交渉成立だな。ちなみに、口に出さずとも私は正人の気持ちを読み取ることが出来るから、口に出す必要はないぞー
「いや、それ先に言えよ!」
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