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「正人!いつまで寝てるの!早く起きないと学校に遅刻するわよ!」
俺は、母さんの叫び声で目が覚めた。まだ眠りたい気持ちと同時にとても不思議な気持ちに襲われている。
俺は、昨日どうやって帰ってきたんだ?
昨日、自称神様に道端で話しかけられた。そこまでは覚えてる。そして、次の記憶は布団の中。もしかして、昨日あったと思ってた出来事は夢だったのか?
「正人!」
まぁそんな不可思議なことが起こるわけない。夢に違いない。 そんなことより、急がないと学校に遅刻してしまう!
「正人ギリギリセーフだな」
「危なかったわ」
隣の席の太一と話していたら、俺の事を呼ぶ声が聞こえてきた。
「太一、美姫ちゃん呼んでるぞ。」
「え?美姫ちゃんが。何でだろう」
「何でって、彼女が彼氏に会いに来るのは不思議じゃないだろ。ったく、なんで正人にはあんなに可愛い彼女がいて、俺にはいないんだよ」
太一が何やらぼそぼそ呟いているけど、そんなことはどうでも良い。美姫ちゃんが俺の恋人?まさか…昨日の出来事は…とりあえず美姫ちゃんの所に行くか。
「もう、正人来るの遅いよ」
「ごめんごめん。それで、俺に何か用でもあったの?」
「あ、明日学校創立記念日だから午前で終わるじゃん。だから、その後一緒にどっか行きたいなって」
「え!?俺なんかと一緒にいてくれるの?」
「当然でしょ。私は、正人といる時が1番たのし..ってそんなこと言わせないでよ!分かった?明日予定空けててよ!」
そう言い、美姫ちゃんは自分のクラスに戻っていった。
まだ、頭が混乱しているが、どうやら昨日の出来事は本当だったらしい。
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