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「おい、神様聞こえてるか!」
ーどうした、正人よー
「美姫ちゃんとの恋人関係をなくしたい!前の状態に戻してくれ!」
ーせっかく想い人の美姫と恋人関係になれたのに本当に良いのか?まだ、契約の1週間は過ぎていないぞー
「あぁ、大丈夫だ。戻してくれ」
ー分かった。それでは、正人と美姫の恋人関係を解消しようー
思ってたよりも早かったな。
「美姫ちゃん、俺と付き合ってください!!」
「えっと、ごめんなさい。正人くんとは良い友達でいたいかな」
神様に恋人関係の解消を希望した次の日、見事に恋人関係は解消されていた。そして、俺は美姫ちゃんに告白した。まぁ結果は振られたが。
今までは、失恋したくないと思い、告白なんてしたくても出来なかった。けど、あの不可思議な出来事をきっかけに、俺は変わった。
今度は、本当に美姫ちゃんと付き合いたい。こう思うようになった。あの幸せをもう一度、真実の愛を手に入れたいと思った。
もしかしたら、神様は俺に勇気を与えるためにこのようなことをしたのかもしれない。
ありがとう。神様。
あの出来事から、神様は、姿を消した。もしかしたら、あの一連の出来事は夢物語だったのかもしれない。
それでも、俺は告白することが出来た。
失恋したのは悲しいけど、後悔はない。
俺はこれから、魅力のある男になる。美姫ちゃんを振り向かせるために。失恋をして良かった。
正人の机の上に青いリストバンドが置かれていることを、正人はまだ知らない。
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