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あまりにも甘い言葉に、私はめまいがしそうだった。
真っ赤になっている私に、彼はさらに言う。
「こんな日が来るなんて、思ってもいなかったよ。
俺たちを引き合わせてくれた、神田監督とか、モモタとか、色んな事に感謝したいな」
私も合わせて微笑んだ。
「そうだね」
映画や、お父さんの追悼番組や、モモタや、母や、色んな要素が複雑に絡んで、私たちを引き合わせてくれた。
全てに、ありがとうと言いたい。
そして何よりも。
「匠さん、私と出会ってくれて、ありがとう」
彼の目が、これ以上ないくらいに、優しく細められた。
終わり
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