神罰はくだる?

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寝癖のついた髪もそのままで いきなり用件を聞くこの所長もなんなんだよって感じだが。。。 ここへ連れて来られた男性も なんとも年齢不詳 若そうであり 老けても見える 不思議な方で バリバリのスーツを着込むでもなく かといって だらしがない格好と言うのでもなく ベージュ色のジャケットにジーンズと言う中肉中背 本当に目立たない方です 「私は 井上 大造(いのうえ たいぞう)と言うものです」と言っては 名刺を出して来ました そこには 「神楽岡探偵事務所 探偵井上 大造」と書かれているも 「で 探偵さんが 我が相談所へお越しになった理由は まさか 失せ物探せじゃないでしょうね」とつまらぬ冗談を飛ばしては 相手を和ませるためのようであり いやいや そのまま くだらぬ冗談を言いたくなっただけにも見える うちの所長も 相当変人であるけど その井上探偵さん「いえ 違います 貴方は 神って信じますか?」と とんでもないこと言い出しましたね ところが 所長も「信じるか信じないか聴かれれば まあ信じます ですかね いろいろと私も経験してますから で?」 「ならば 話が通じます」と言う前置きをして 彼 井上探偵がしゃべり出した 内容を 要約しますね って あっ これは 私 白鷺の仕事のひとつなんで 皆さんは気になさらず 神楽岡探偵事務所への依頼内容は 話せぬとのことで まあ その依頼を受けては ある宗教団体へ 調査に入ってみれば まあ インチキな教えに法外なぼったくりなお布施要求 さらに 信者を洗脳していることが判明して 依頼者へ 報告して 依頼者の子供を救い出してほしいと 第二の依頼を受けた その時点で 某教団からの使者と名乗る 行者が 探偵事務所へやって来ては こう告げて 帰って行ったと 「この件から手を引け さむなくば神罰がくだるぞ」と 我々 探偵事務所としては 一笑に伏しては そのまま 依頼を続行しては 依頼者の子供に接触しようとした矢先 事故にあって入院してしまい そして 次 引き継いだ 同僚もまた 今度は 急病で入院となりました これって たんなる事故や病気で済ませてよいものか? 判断がつかなくなってきてまして。。。 と言う ことのようですね さて うちの所長 どうするのでしょうかね?
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