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「ふむふむ なるほどね 神罰と言ったのですねえ ええと その某教団って 黒神教団ですね 井上さん」
驚いた顔で見る井上氏に
「やはり あそこは ヤバイこと前からやってますからね わかりました ならば 」と 自分の座っている前の机の引き出しから 何やら取り出しては
井上氏に手渡しました
「これは?」と手に渡された 人がたをした紙のお札みたいなのを見て訊く井上氏に
「まぁ お守りみたいなもの でも これは 万能ってわけじゃないから 相手が 何かしてきたら 一回だけ 守ってくれると言うか 身代わりになってくれる感じですねえ」
「あのぉ これで なんとかなるのでしょうか?」と不審な顔を向ける彼に
すぐ横の磯田 女史「はい 大丈夫ですよ この方超一流ですから」
「ああ でも 一回ってのは?」
「相手は 黒い神像の悪意を使っているから 現在 どの程度 神像に悪意が溜まってるかわからないからねえ ともかく 何かあったら すぐにこれを 飛ばしなさい」と もうひとつ 鳥のかたちをしたお札を手渡した所長
ああ これは 私も知ってる 以前 ある依頼者に渡してた 所謂 式神ですね これは 空へ放てば すぐに ここへ知らせてくる優れもの
あの時も これで 被害者 助かったからなと 話そうとしたら
同じことを 磯田女史が 井上氏に伝えています
「さて 井上さんは その二個目の依頼お受けするのですね ならば 早く手を打った方が良さそうです」
「えっ 何か問題でもあるのでしょうか?」
「やつらに時間を与えれば 神像の悪意が溜まって増えますから」
「先程から仰有ってる 神像の悪意とは なんでしょうか?」
「世の中には 他人に災いをぶつけて その人の悲しみや怒り 恐怖 さらに悪意を 集めては 信仰する黒い神像に捧げるって 嫌なやつらがいるんですよ」
「それが 黒神教団なのですね」
「まあ そういうことですね だから 十分に気を付けて あと こちらでも 探ってみます」
「しかし あのおいくらかかるのでしょうか?」
「いやいや その猫屋の羊羮で十分ですよ ははは」
と いやはや この相談所 これでやっていけてるって。。。
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