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池ノ上の某寺院坂を帰って行った 二人を見送り
誠 糺所長 何やら 作りはじめています
「所長 今回の案件 厄介なようですね」
作業を続けながら 珍しく 真剣な眼差しを向けて「ああ 以前 黒神教団とやり合ったことあってな やつら 手を変え品を変え面倒くさい手を使ってくるんだよ だから 一撃で 反撃して その行者をやっつけちゃわないとなあ 本部はまだ 動いてないみたいだし」
「どうして 本部は動いてないとわかるのですか?」
「さっき この子を飛ばして確認したら あの探偵事務所に張り付いてるのは 三下のぺいぺいだったから まあ そこまでの案件とは むこうさんは思ってないし」
「で 所長は 今 何を作ってるんですか?」
「ああ これは 反射鏡さ やつらの悪意を跳ね返して 発したものに戻す鏡さ」
「なるほど では はじめから そちらをお渡しに成ればよかったのでは?」
「そこが難しい所でな 敵さんの悪意の量がわからないと反射しきれず鏡が割れてしまうからなあ こちらへもダメージがくるし」
「私の時の呪いとかでもそうでしたが なかなか 難しいものなんですね 」
「かたちは整った あとは 行者がどれだけの悪意を寄越してくるか 待つしかないねえ」
さて
その頃
JR山ノ毛線へ 五反多駅で乗り換えて 乙輪の杜にある怪奇幻想社に戻る 磯田記者と別れた 井上探偵は 探偵事務所のある 真大窪駅で下車して ホームの階段を下ろうとした
その時
いきなり 何かに背中を押されては 階段を転げ落ちてしまいました
やはり
黒神教団の行者は 黒い神像にたまっている悪意を使い 彼に
ぶつけて来ました
しかし
不幸中の幸いか?
たまたま 階段下にいた 力士が 彼を抱き止めてくれて
怪我を負うことなく
助かりました
お礼を彼に伝えた後
すぐに 井上氏
先程 手渡された 鳥型の式神を 手から 飛ばしては
すぐに 事務所へと 飛んで帰りました
井上氏 探偵事務所に戻り もうひとつ 渡された人がたのお守りを見れば 背筋に冷や汗が。。。。
まさに粉々に砕けていました
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